2016-04-29(Fri)
【3】恋する暴君/第5巻/「ぼくたちの失敗」ネタバレ・感想
3★恋する暴君/第5巻「ぼくたちの失敗」前編・後編/高永ひなこ/GUSH!/BL漫画
無理矢理って一方的に想いをぶつけてるだけで、ある種の正当性を感じないモノが多いんだけど、今回って
罵られた事がショックで手○切って失踪した相手に、友だちに戻りたいだの奥さんが出て行った理由を考えてくれだの言ってスキみせまくりでノコノコついてくるなんて・・・とか、
半信半疑&真崎は最初一応気持ちを否定したけど、巽先輩がバラした時 弟があれだけ怒ってたんだから察しろよ!とか、同情の余地がなさ過ぎて(でも何故かあんまりイヤミに感じないのが不思議&救いw)w。
それと、真崎も普段そういう事をするタイプじゃ無くて温和で冷静なのに、たまりにたまって鬱屈した劣情・恋情・その他複雑に絡み合ったものを爆発させてした流れが美しくすらあって、結構ゾクゾクw。
長年の気持ちを伝えつつも甘い雰囲気ではなく、乾いた目からの修羅の表情で
”いつだって 自分だけは 間違わないって思ってる・・・ 潔癖でまっすぐで 正しいことはいつだって正しいと信じてる
その純粋さで 人を見下して いくら傷つけても気付かない”って言い放ってからの○○○、、、で
”男の口でイッたりして・・・おかしいんじゃないの? 汚いなァ・・・”
からのキメの一言が、、以前 哲博との情事を国博に見られた時に言われた言葉をそのまんま返す、と言う見事な仕返し。。
ホントは無理矢理はダメだけど、永年の悪政に正義の鉄槌がおりた時のようなある種のカタルシスが得られて、本編とは違うそのダークさに鳥肌が立ちました♡。
・・・で以上までが前編で、後編はそれ以上のこともあるんですが。。
そのシーンも良かったけれど、森永くんが自ら 自分の気持ちをバラしたと勘違いしていた真崎の誤解が解け、号泣するシーンもとても印象的でした。
前編では真崎は国博に傷つけられ感情を爆発させたけれど、後編では逆に真崎が森永くんを傷つけた後悔を爆発させていた対比、
前編では ただ自分の気持ちしか考えていなかった国博が、後編では”どうして 自分の心なのに 自由にならないんだ・・・!!”と泣き叫ぶ真崎にとった意外な行動(驚)のギャップ、
色々な対極からの対極が見事な流れを形成していて、ただのエ○じゃないその感情描写、とても読み応えがありました♡。
※ちなみに、この2人のその後の「決着」は、第9巻に収録されています。
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